私たちは、この度都内から地方へ移住しました。普段だったら大手物件紹介サイト(SUUMOやHOMESなど)を経由して仲介会社のアポ取りを済ませて物件を実際に見に行きます。
ただ、今回は物理的な移動が制限されている中で、地方の物件を内見したい状況でした。
なので、私たちは今回「すべてオンラインで」物件の内見から契約まで済ませました。
※無事に物件の引き渡しが終わって、初めて物件に入ったのは契約完了後、部屋の鍵を受け取って中に入ったときでした。ただし、こちらの記事で紹介している内容は個人の主観も含まれておりますので、数ある物件内見の手法の一つとして予めご認識ください。
地方移住するためにオンライン内見やってみた(メリット・注意点を紹介)
通常であれば数年間住む物件なので、自分の目で気になる箇所を隅々まで見て納得してから契約したいと思います。確かに、建物以外にも周辺環境、コンビニが近くにあるか、学校が近いか、街頭は暗くないか、など気にするポイントはいくつかあります。
ただ、オンライン内見でも工夫をすればこれらの問題を可能な限り解消することができます。また、オンライン内見にはデメリットを補ってあまりあるメリットがあります。
オンライン内見やってみたときのメリット
この一言に尽きます。時間対効果が圧倒的に良いです。
忙しい時間の合間を縫って、土日に物件の内見を申し込むことが一般的ですが、普通のサラリーマンの方であれば、土日に往復で物件だけを見に行くのは時間的にもコスト的にも負荷がかかります。
仮に地方移住のように日帰りで行けない場合は移動だけで1日かかります。事前に内見を予定していたとしても、体力的にも1日4件回れれば良いほうです。
これらの時間的、コスト的な負荷を下げるためにもオンライン内見は非常に効率的です。
・内見する物件数を増やすことができる
・複数の仲介業者の物件を時間区切って見ることができる
・仕事の合間のお昼時間に自宅から内見できる
・ネット環境さえあれば、どこにいてもどの物件でも自由に内見ができる
YOUTUBEを見る感覚で、自分のスマホでもPCからもで自宅からアクセスできます。
オンライン内見やってみる前の事前準備
オンライン内見を正式に導入している会社であれば問題ないのですが、地元の仲介会社さんですと、まだオンライン内見のノウハウが少ないケースもあります。
その場合は、個人のLINEビデオ通話やFacetimeなどを使って撮影してもらうことになります。注意ポイント11の中にも含めていますが、事前に問題なく通信ができるかどうか確認しておきましょう。
思わぬ機材トラブルで時間をロスしてしまう可能性もあります。
オンライン内見やってみるときの注意事項(チェックポイントリスト)
今回は、オンライン内見をこれまで行ったことがない方に向けて、「自分の目で見れない」ことによるリスクを最小限に抑えるための11のポイントについて紹介します。
それでは一つ一つの中身について説明します。
1.周辺環境は事前にGoogleストリートビューでチェック
周辺環境は実際に足を運ばないと分かりませんが、Googleストリートビューであれば、ほとんどの道路から見える景色が360度アングルで見れます。
なので内見をする物件の周辺がどのようになっているのか、例えば歩道があるのか、隣の家は一軒家なのかそれともマンションなのか。
こういったところも事前にGoogleストリートビューでチェックしておくと住んだ時の雰囲気がよく掴めます。
2.玄関のドアを開く前からチェック
基本的には部屋に到着してから接続開始するため、オンライン内見を行うときは部屋の中から始まると思います。
なので、できるだけ部屋の外から入るところから映像を写してもらいましょう。
部屋の中がきれいでも、ドアの劣化が激しかったり、チェーンがなかったり、鍵穴の場所がイメージと違う場合もあるので、エントランスからしっかりとチェックすることをオススメします。
3.収納スペースのサイズをチェック
引っ越しの時に頭を抱えるのは荷物が全て入りきるかどうかです。
内見時にも収納スペースを確認することになりますが、収納スペースは大体明るさが暗いので、どれぐらいのサイズ感なのか分かりづらい部分もあります。
なので、しっかりと巻き尺などの計測器を使ってもらい「●●センチメートル」と測ってもらいましょう。
不動産営業の方は、あまり巻き尺を持ち歩いていないので、予め持っていってもらうようにお願いするとスムーズです。
収納スペースの奥行きは、クリアケースなどを設置する場所になりますのでフィットするかどうか、確認するためにもサイズ計測は遠慮せずにしっかり行いましょう。
4.テレビのAVケーブル配線場所をチェック
テレビの置く位置によって、部屋の雰囲気がガラッと変わります。
とはいっても、テレビを置く位置は自由に決められるわけではなく、AVケーブルの元線の位置に左右されます。
そのままテレビを置いたときに窓を遮ってしまわないか、カーテンが邪魔にならないか、今のテレビのサイズを意識しながら配線の位置とバランスをチェックしておくと良いでしょう。
5.照明の設置有無と場所をチェック
オンライン内見はお昼の時間帯に実施するのであまり気付きづらいのですが、照明は重要な確認ポイントです。
オンライン内見中は営業マンの目線の映像になるので、天井や足元等を撮影する機会が少ないです。
なので、天井はまず照明が設置されているのか、またその位置などをあらかじめ確認しておくことで、「照明が必要じゃん!」と入居後に頭を抱える可能性は減ります。
6.浴槽サイズを実際に入ってもらってチェック
ゆっくりと湯船に使って疲れを癒やすために、浴槽のサイズイメージは膨らましておきましょう。
写真で見るとあまりサイズ感が伝わりづらく、不動産会社によっては写真を引き伸ばしていたりする可能性があるので、「思ったより浴槽が小さい!」なんてことになりかねません。
オンライン内見では、実際に営業マンに浴槽に入ってもらってどのぐらい足が伸ばせるのか、横幅や手を置く位置がどのあたりにあるのかなどもチェックすると良いです。
7.ゴミ捨て場所をチェック
集合住宅であればゴミ捨て場は1カ所に固まっていますし、人里離れたような物件になってくると、道路に面した電柱の下にゴミを置くなど、エリアや物件によって多岐にわたります。
築浅のマンションであれば、ゴミを24時間捨てられるようになっている場合も多いですが、一般的な物件はゴミ捨て場が屋外になっているケースが多いです。
なので、どのくらい距離が離れているのか、実際に歩いてもらって確認しましょう。
結構な頻度でゴミ捨てに行くことになるので、朝早く雨が降っていたりすると遠くまでゴミを捨てに行かなければならないので、あながちバカにできません。
8.洗濯機置き場の蛇口の高さをチェック
これはドラム缶式洗濯機を使っている家庭にありがちなのですが、洗面所の洗濯機置場の水道の位置は高さも含めて確認が重要です。
ドラム缶洗濯機の高さとぶつかる場所に洗濯機用の蛇口があると、うまく設置できないケースもあります。
なので、洗濯機の高さと物件の洗濯機置場の蛇口の位置のチェックは注視しておきましょう。
9.外の騒音をチェック
直接、内見すると気づくのですが、騒音はオンライン上だとわかりづらいのはご想像の通りです。
特に大通り沿いにあるマンションやアパートの場合は、車の走る音などがよく聞こえてきますので、営業の方に窓を開けてもらい、実際に音を聞いてもらいましょう。
明らかにオンライン越しでも車の音が聞こえるのに、営業マンが「そんなに気にはなりませんねー」と言った場合は売り一辺倒の営業の対応なので、あまり信用しない方が賢明です。
10.窓から見える景色をチェック
窓から見える景色は全方位しっかりと眺めをチェックしておきましょう。
特に家のベランダから見える景観はGoogleストリートビューだと全然わからない部分です。
ベランダに出てもらったり、窓を開けてもらったりして、見える視線の先に障壁となるようなものがないか、また他の家のベランダが近くにあって人の目が気にならないか、なども映してもらいましょう。
11.予めインフラ環境もチェック
物件そのものチェックポイントと言うわけでは無いのですが、より快適なオンライン内見を行う上でインフラ環境は事前にすり合わせしておきましょう。
基本的には不動産会社の手法に合わせるような形になりますが、不動産会社自体はiPadやiPhoneで投影しながら物件の中を見ていくため、おそらく入居者の皆さんはスマートフォンなどのアプリ越しの映像で見ていくことになります。
そうすると接続がWi-Fiでなかったり、映像が小さく画像も荒い場合があるので、実際どのような解像度になるのか、またネットはサクサク動くのかを事前にチェックしておきましょう。
営業の方も、人によってはオンライン内見が初めてという方も多いです。
場合によっては別のスマホを用意してもらう等を不動産会社にあらかじめ相談して置くこともスムーズなオンライン内見を行うポイントです。
まとめ
意外と普通だと思いましたか?とはいえ、このチェックポイントはオンライン内見で確実に押さえておくべきポイントです。
オンライン内見ではスマホ越しで見ることになるため、画像が荒く、画面サイズも小さいので予めチェックするポイントを明確にして営業マンとコミュニケーションを取ることが大切です。
実際のリアルな内見では無意識に確認していることも、オンライン内見だと意識的に確認しないと見落としがちになります。なので、漏らさず確認できるようにチェック項目をノートに書き出すなどして、横に置きながらのほうが良いです。
例えば先程、例にあげた騒音はその場に行けば自然と耳に入ってくるので気づくかもしれませんが、画面越しだとなかなか気づきにくいです。遠慮せずに営業マンに色々と聞いてみましょう。
また、ちょっとうがった見方かもしれませんが、内見をしてくれる人は基本的には不動産の営業マンです。なので内見において、悪い点は先方から言ってくる事は少ないと思います。こちらから必ず確認しておきたいことをリストアップしておきましょう。
以上、私たちが実際にオンライン内見だけで契約したときに確認したポイントでした。
コメント